おもしろき こともなき世を おもしろく

ぶらぶらナンパしてます。

女の子に残る、一生消えない傷

 

このブログの記事ですが、別にエモくも何にもないです。

読む方によっては気分を害されるかもしれないので、タイトルから内容が把握でき、かつ読みたくないという方はブラウザバックを推奨します。

 

「じゃあなんで書いたんだよ!!」っていうと、自分がこの出来事を一生忘れないように形に残しておきたいからです。

つまり、ただのエゴです。

それでも構わないという方はお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

 

 

これは某日のストでの話。

 

クラスタの方たちと合流し、街をサージングする。

 

信号待ちをしている女の子に話しかけ、そのまま和んで居酒屋連れ出し。

 

彼女の会話は穏やかなトーンだったが、ノリ自体は良かったためこちらのボケを拾ってくれるし、逆に軽口を叩いてくれたりもする。

こういう女の子との会話は好きだ。

 

居酒屋での会話はかなり盛り上がった方だと思う。

 

 

その後ホテルに行こうとするが、女の子が手を引っ張って「今日は気分じゃないし、帰ろ!」と言って駅の方へ向かおうとする。

 

一応立ち止めてグダを崩そうとするも、意思が固そうだったので諦めて番ゲして解散した。

 

ラインでの食いつきはかなり感じられたので、夜アポ打診をし、あっさりと日程が決まる。

 

ここまではよくある普通の話だと思う。

 

だが、この時なんとなく、嫌な予感を感じていた。

今となってはその予感は正しかった。

 

 

 

 

 

 

 

アポ当日。

 

夜遅めの時間だったし、前回のアポで打診をすでにしていたため、しれっとホテルの方角に向かって歩き出す。

 

「え、どこ向かってるの?」

 

「ホテルだよ」

 

「やっぱ前の冗談じゃなかったの?w」

 

「冗談だったらキモすぎるでしょ」

 

「えー。まぁこの時間から呼び出されたからもしかして、とは思ってたけどさぁ」

 

そう言いながらも彼女の歩みが止まることはない。

時折会話で笑顔も見せる。

 

僕が明らかにストーカー気質の勘違い野郎でもない限り、この時彼女はこの後の展開を期待してくれていたと思う。

 

難なくホテル前に着く。

 

 

「実はここ来たことあるんだよね」

 

 

彼女がボソッと呟く。

 

まぁそんなこともあるだろうな。

 

ふーん、と軽く流してホテルに入る。

 

個室は1つしか空いていなかった。

ギリギリだったが、なんとか転がり込む。

 

個室に入ってさてギラつくか、となった時に、彼女が口を開く。

 

 

「でも、私ヤバい女だよ」

 

 

あ、もしかしてメン◯ラ・・と思った。

 

「この際だしさ、全部ぶっちゃけて話してもいい?」

 

もちろんいいよ、と答える。

相手からの重い話もきちんと受け止められるようでないと、いい男にはなれない。

とはいえ、ここでメン◯ラなエピソードが出て来たら、最悪放流も選択肢に入ってくる。

 

 

そこで彼女に聞いた話は、

 

詳細は省くが、

 

 

 

「過去、アルバイト先の社員にこのホテルに連れ込まれ、立場上の違いから断ることができず、結局レ◯プされた」

 

 

 

というものだった。

 

この話をしている時の彼女はまるで悪霊にでも取り憑かれたかのように、ひたすら相手への恨み言を汚い言葉で繰り返していた。

 

初めてナンパした日に飲み会で話していた彼女とは、完全に別人だった。

 

でも今思うと、彼女は自分のために、意図的にそうしていたに違いない。

そうでもしないと、心が持たないだろう。

 

その話を聞いた僕は、「ただ被害を受けただけなのに、それで〇〇が自分を惨めに思うのは絶対におかしい」みたいなことをつらつらと話してたと思う。

 

他人の、しかも異性の痛みを理解するのはあまりに難しい。

表面上理解しているように見えるように、薄い言葉で返すのが限界だった。

 

 

ここで一瞬、相手のトラウマをえぐらないためにも、放流すべきか迷った。

 

とはいえ、

 

被害から年月が経っていること、

単純に女性として魅力を感じていたこと、

そして何よりも、相手からのIOIが出ているのに、その話を聞いた上で放流することが一番彼女を傷つけてしまうのではないか

 

と考え、少し彼女が落ち着いて来たタイミングで、話題をポジティブな方に変換し、ギラついた。

 

彼女は笑顔で首の後ろに手を回し、受け入れてくれた。

良かった。ほっとした。

 

そこからは難なく即・・と思っていたところで、

 

 

僕の性器を見た彼女が、いきなり

 

 

 

 

 

「ごめん」「ごめん」「ごめん」「ごめん」「ごめん」

 

 

 

 

 

と、体を震わせながら訴え始めた。

 

 

「ああ、やってしまった」

 

 

すぐに直感で気付いた。

 

 

 

 

僕は、もしかしたら彼女自身も、レ◯プは過去の話だと思っていた。

 

 

 

 

でも、彼女はトラウマを乗り越えられていなかった。

 

 

気持ちでは乗り越えたと思っていても、体に刻み込まれた感覚が、僕を過去の憎い男と照らし合わせて、強い拒絶を突きつけているようだった。

 

すぐに着替え直して、事前にコンビニで買っていた飲み物を渡した。

 

 

横顔を見ると、彼女は大粒の涙を流していた。

 

 

レ◯プがどれだけ女の子に深い傷を与えるのか、この時思い知った。

 

気になる異性とセックスをすることは、人生の大きな喜びのうちの1つだと思う。

 

それを下手したら一生奪われ続けるなんて、どれほどの地獄か想像できない。

 

 

今まではそういう話をしても、正直どこか遠い世界の話だと思ってしまっていたが、この時自分ごととして認識できるようになったと思う。

 

その後すぐにホテルを出た。

 

出た後の彼女は普通に、初めて会った時のように振舞ってくれた。

 

最後に、駅の改札前でバイバイした。

 

 

後から、「今日はごめんね」とラインできた。

 

 

すぐにフォローの言葉を送って、「またカフェでも行きたくなったら連絡して」と送った。

 

 

ここで僕からまた会いたいというのは違う気がした。

 

 

とはいえ、もう彼女からの連絡は来ないと思う。